仕事がつらすぎて我慢の限界に近づいていたり、日頃のストレスが爆発して上司と衝突してしまい、冷静になれずに勢いあまって会社を辞めてしまった…なんて話を聞いたことはありませんか?
仕事が忙しすぎてゆっくりする暇もない状態では辞めたあとのことを考える余裕すらないですよね。
せっかくの休日も仕事をしなければいけなかったり、一日中死んだように寝て過ごしている人も多いはず。
でも、転職先を決めずに無計画に退職してしまった人たちを待っているのは、「お金の苦労」です。
仕事がつらくて会社辞めること自体は、逃げではありません。
「仕事を辞めてゆっくりしたい」と思うことも、甘えではありません。
人間誰でも長くつらい状態が続いたときは、肉体的にも精神的にも休息が必要。
仕事を辞めることは逃げではなく、幸せになるために踏み出す1つのステップ。
でも、会社を辞めるなら、自分自身を守るためにも、どんなに忙しい状態であろうと辞めた後の生活を想定してきちんと計画を立てて、お金の不安がない状態で辞めるのがベストです。
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つらい仕事を辞める決断ができないとき

私の前職も職場環境がいいとは口が裂けても言えない状況でした。
職場内は常にピリピリしていて、ノルマが達成できない社員に対して罵倒が続く日々。目に見えないところで派閥があり、お互いを出し抜こうと足の引っ張り合い。
うつ症状を抱えた年配社員も多く、周囲に人が少ないときに独り言を繰り返す同僚も何人かいました。
毎晩の深夜までの飲み会には若手の女子社員は強制参加なのに、出勤時間が午前7時と早いので、平日はほとんど眠れず体調がダルい日が続いていました。
上司や先輩も同様に寝不足なわけですが、私の営業先に同行するという口実で、私が運転する横で爆睡しているという状況。
その日の営業成績がよくても、翌日にはリセットされてまたゼロから数字の積み上げが始まります。
頑張っても頑張っても報われない気がして、毎日本当につらかったです。
さらに、若手の女子社員は知らないところで女性としてランク付けされていて、いつもそんな目で見られている状況にも強いストレスを感じる毎日でした。
そんな状況なので、同じ支店の同期の女子のこともなんとなく信用できなくて、一緒にランチをとったり飲みに行っていても「絶対に本心は隠さなくては」と変なプレッシャーもありました。
「辞めたい」とは常に思っていたし、遠くに住む母や友達やに電話して悩みを聞いてもらっているうちに、おさえきれずに泣いてしまうことも…。
でも、仕事を辞めるためにはどうすればいいのか、辞めたあとにどんな生活が待っているのか想像もできなくて、辞めるための行動ができずに日々を過ごしていました。
嫌な仕事を辞めるのは必然のこと

でも、そんなつらい仕事を辞めることができたのは、「この仕事を続けていても自分の人生は絶対に幸せにならないし、何も得ることがない」と気づいたからです。
当時はちょうど同期の社員たちの多くが転職し始めた時期でもあり、逆に上司や先輩たちは私が辞めないようにと囲い込みが始まりました。
このときに「これで今辞めなければ、この先ずっと辞めることはできず5年先、10年先、20年先もこの職場から抜け出せないかもしれない!」と強い危機感を感じました。
このときに背中を押してくれたのが今は婚約中の外国人のパートナーでした。
“Life is short. Always be happy.”
と言ってくれました。シンプルな言葉ですが、当時はこの言葉が胸に刺さって、本当に救われたような気がしました。
ヨーロッパ人的な考え方でもあるのかもしれませんが、今を楽しんで生きることはとても大切なことです。
会社は一日の大半を過ごす場所です。それなのに、つらい思いばかりしていて何が得られるのでしょうか?
もちろん学んだこともたくさんあって、感謝していることがないわけではありません。
でも、自分が精神的に限界を感じてまで続ける意味がどこにあるのでしょうか。
「仕事を辞めてゆっくりしたい」と漠然と思いながら、つらい職場に残り続けることで新たに得られることはほとんどなくて、家族との幸せな時間や、新しいことにチャレンジしたり、人生を楽しむための時間など、むしろ失っていることの方が多いことに気がつくべきです。
だからと言って、何の計画も準備もないままに仕事を辞めるのはあまりにリスクが高すぎます。
見切り発車で仕事を辞めても、待っているのは金銭面や社会的信用の失墜など別の不安や苦労だけ。
参考:仕事辞めたいけどお金がないから生活できない…次がないOLの選択肢
見切り発車で仕事を辞めてもゆっくりできない?

このように、OLが突然仕事を辞めてしまった場合、厳しい現実に直面することになります。
会社を辞めた月のお給料は入ってきますが、その翌月からは無収入。
自己都合で会社を辞めた場合、失業保険はすぐにもらえるわけではなく、3ヶ月間の給付制限がつきます。つまり、最初の失業保険をもらえるのは、手続きしてから4ヶ月も先なんです。
一人暮らしのOLであれば、貯金がほとんどない状態の人も多いはず。
そんな中、勢いで仕事を辞めればそのときはストレスから解き放たれて、一瞬清々しい気持ちを味わうことができますが、すぐに「お金がない」という先が見えない恐怖が襲ってきます。
お金がない状況を「なんとかなるさ」と侮るべきではありません。
参考:30歳貯金ゼロの独身女はヤバイ!今さら貯金ゼロからの復活はムリ?
会社を辞めてゆっくりしたいから「とりあえず派遣」はNG

会社を辞めてから、金銭的な問題を目の当たりにしてすぐに転職活動したとしても、現実はそう甘くはありません。
20代半ばまでの若いうちは比較的採用されやすいかもしれませんが、アラサーOLともなるとなかなか次の転職先が見つからないことも多いようです。
年齢を重ねてくると、若い頃よりも働く会社や仕事内容に対してこだわりが強くなってきますし、採用する企業側も結婚や出産などを予想してアラサーOLを採用しづらいという面もあるんです。
また、年齢が高くなるほど、それまでの実務経験やキャリアなどを重視されます。
それに加えて、見切り発車で会社を辞めてお金に余裕がなくなってくると、気持ちにも焦りが出てきて、笑顔が減ったりトゲトゲしい性格になってしまい、転職の面接でも本来の自分を出せなくなってしまうのだとか。
このため、「会社を辞めて1ヶ月くらいゆっくりしたら、とりあえずは派遣社員として働こうかな」と考える女性も多いようです。
派遣の応募から働くまでの流れは次のような過程を経ます。
- 求人案内に応募する
- 派遣会社から確認の連絡が入り、応募が締め切られる
- 社内選考後、結果を通知
- 職場を見学
- 採用の連絡を受ける
- 採用企業側での受け入れ準備
- 就業開始
このように、派遣の仕事は早い人では2週間程度、遅くても一ヶ月半くらいで決まるのが一般的です。
でも、よく考えずに派遣の仕事を選ぶことはおすすめしません。
一度派遣社員になってから、改めて正社員になることはそう簡単なことではないということを心得ておいてください。
仕事を辞めたあとの選択を一つ一つ慎重に行わなかったために、後悔している女性が後を絶たないのが現実です。
仕事を辞めてゆっくりしたいなら、辞める前にすべきこと

今働いている環境がどんなにつらくても、無計画に辞めてしまっては後悔することは目に見えています。
勢いで会社を辞めてお金に困っていては「考え方が甘いからのこのような状況を招いた」と思われてしまっても仕方がありません。
すぐに転職する予定ではなく、退職後にのんびりゆっくり疲れを癒やしたいと考えているなら、どんなに忙しくて疲れ切っていても、つらくて他のことが手につかなくても、辞めるまでの計画を立てて、辞めた後も金銭的に安定した生活を送れるように準備しておくことが必要です。
仕事を辞める前にすべきこと①:メリットとデメリットを整理する
会社を辞める前にまずすべきことは、会社を辞めることのメリットとデメリットを洗い出すことです。
退職後にゆっくり過ごす場合、時間に余裕ができるので、自然とこれまでのことを振り返って考えることがあります。そのときに、実は会社ではとても恵まれた環境だったということに気がついて、辞めたことを悔いる人も少なくありません。
でも、会社を辞めることで得られるもの、失うものについて整理しておくことで、客観的に今の自分の状態を確認することができます。
これによって、「今辞めるのは時期尚早。もう少し頑張ってみよう。」と気がつく場合も。
辞める前にこの工程を踏むことはとっても大切。必ず行うようにしましょう。
仕事を辞める前にすべきこと②:退職後の生活に必要な費用を計算する
退職後の生活で、毎月いくら必要なのか把握しておくことはとても重要なこと。
今の貯金や失業保険でどのくらいの期間生活することができるのか、それを知らずに辞めてしまう人ほど、その後の生活でお金に困ることになります。
今の時代、十分に貯金があるというOLはかなり少ないです。
退職後にすぐに転職したり、収入の目処がたっていない場合には、少なくとも3ヶ月分、できれば半年分の貯金は確保しておきたいもの。
退職後に切り詰めたつらい生活を送らないためにも、退職する前から計画を立ててコツコツお金を貯めておきましょう。
参考:一人暮らしで貯金できないOLが急増中!?貯金額を増やす5つの手順
仕事を辞める前にすべきこと③:副業を始める

退職後は基本は収入がないわけですから、働かない限りは貯金を切り崩しながらの生活になりますよね。
失業保険を受給できても、アラサーOLの場合は3〜4ヶ月程度だけ。
そうすると働いて稼がない限りは、銀行口座の残高は減っていくばかり。このような状態では、たとえちゃんと貯金が半年分あったとしても不安ですよね。
でも、会社を辞める前に副業を始めて稼ぐ準備をしておけば、会社を辞めた後も収入が途絶えることはありません。
本業の仕事がある中での副業は簡単ではありませんが、副業から定期的にお金が入ってくる状態をつくることができれば、「お金がない恐怖」とは無縁の生活です。
副業を始めると言っても、多くの会社では副業禁止のはず。でも、副業禁止でも本当に会社を辞めたいのなら躊躇している場合ではありません。
副業が会社にバレないようにできる手段を講じておけば、副業の会社バレを防ぐことは十分に可能です。
その方法については「会社にバレずに副業なんて簡単♡実証済みの副業がバレない方法」で詳しく解説しています。
副業の会社バレが不安なOLや会社員の多くは、バレにくいネットビジネスを副業として選択しています。
ネットビジネスは、パソコンとネット環境があれば、誰でも自宅ですぐに始めることができます。また、ほとんどの場合、初期投資は不要なので金銭的なリスクはほとんどありません。
自分で稼ぐために必要なのは行動量です。
ネットビジネスと言うと、派手に稼ぐイメージを持っている人もいるかもしれませんが、OLの女性たちにおすすめなのは、ブログ運営や不用品販売、アフィリエイトなどの地道に稼ぐ系のネットビジネス。
「仕事が忙しいのに副業なんてしてる暇はない!」という意見はごもっともなのですが、本当に人生を変えたいのなら、これまでと同じ行動をしていても何も変わりません。
本気で仕事を辞めてゆっくりしたいと考えるなら、会社へのネガティブな気持ちを全て副業にぶつけてみてください。
本業と副業の両立はこれまでよりも忙しくて大変になるかもしれませんが、収入が発生し始めると心にも余裕が出てきて、辞めたあとの生活をイメージしやすくなることもメリットです。
ネットビジネスは会社を辞めた後に始めることもできますが、すぐに収入が発生するわけではないので、お金が実際に入ってくるまではやはり不安や焦りから逃れることはできません。
副業から安定的に収入が入ってくる状態を用意しておけば、仕事を辞めてから思う存分ゆっくり過ごせます。
参考:ネットビジネスを副業にしたい初心者は何から始めるのが正解?
まとめ

「会社を辞める」と決断すること自体は甘えでも逃げでもありません。
それは、あなたが幸せになるために前進する最初のステップです。
ただしその選択の結果、お金に困って誰かを頼るようであれば、甘えていると言われても仕方がないですよね。
そうならないためには、事前にしっかりと計画を立てて準備しておくことが大切です。それができていないと、退職後にゆっくり過ごすなど無理な話。
会社を辞めたいと真剣に考えているなら、早速辞めるための準備を始めましょう。
仕事が忙しくて自由な時間がないから副業できない…という場合でもできるおすすめの副業はブログ運営。
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